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経験専門家の成長日誌「あしあと」1歩目

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目次

※クリック・タップで各項目に飛びます
・はじめに
・私の気持ち、皆さんへのお願い

・本編 経験専門家とは? / もっと詳しく
・私が経験専門家というものをやってみて
・おわりに

 

・はじめに

こんにちは、コラム担当の担当Oです。
0歩目に自己紹介等ありますので、気になる方はぜひ見てみてくださいね!
ではでは、コラムの方始めて行きたいと思います。
今回のテーマは「経験専門家」
経験専門家ってそもそも何なのか、また実際にやってみてどう思ったか、今回遺していけたらと思います。是非お付き合いください。

 

・私の気持ち、皆さんへのお願い

経験専門家という言葉で検索をかけても中々具体的にどんなことをしているのかを説明してくださっている所は少ないように思います。
専門職の方から見れば間違ったことを言うかもしれません、しかしこのコラムは「成長日誌」、感じたことをそのまま出そうと思います、なので正確性はありません。その点ご理解お願いいたします。

 

・本編 【経験専門家とは?】


さて前置きはこの辺にしておいて、本編入っていきましょう…
まず「専門家」なんて言葉が付いていますが私は有資格者ではありません。
他の支援員さんと違う所は「過去に傷つき体験をしておりその時の気持ちを言語化して外に出すことが出来る」という所で「オープンダイヤローグ」という手法でアプローチをかける際、「経験専門家」として参加させていただくことが多いです。

 

・経験専門家についてもっと詳しくn_ashiato_01_a.png


「経験専門家」として、お話を聞く際に「今回経験専門家として当事者の立場でお話させていただきます」とよく挨拶します。
【皆さんのお話を聞いた後】に「自分がひきこもっているときの似たようなこと」「どうしたら解決できたか、どうすればよかったか」ということをお話しさせていただく。また当事者のご家族等にひきこもっている当時の気持ちや、言われて嬉しかったこと、嫌だったこと、そういった中々当事者ご本人とは話しにくい内容を代わりにお話しする…ということも行っていて、自分では「ひきこもりの通訳」としてお話しするようにしています。もちろん私が皆さんの気持ちが完全に分かるかというとそうではないので、参考程度に話を聞いてもらい、「元ひきこもりがこう言ってたんだけど…」などと話のきっかけにしてもらうことで悩んでいるご本人が話しやすい空気感を作り出せるようにしています。

 

・私が経験専門家と言うものをやってみてshima01.png

実際に「経験専門家」として働き始めた頃に思ったことは「恐れ」でした。
私はいじめられていたこと、ひきこもっていたこと、そのことが大きなコンプレックスでそのせいで社会が怖かったり、またその時代に逆戻りするという恐怖から挑戦できなかったりで、自分の「経験」は消し去りたいものでした。
しかしながらそれをずっと意識し、そこからくる感情を口に出して話せというのです。
自分が壊れるのではないかと思いました。実際辛いものではありました。が、皆さんにお話ししていく中で違う感情も湧いてきたのです。
引きこもっている当時に「知っていて当たり前だろ」と思っていた出来事をご家族に向けてお話すると意外?にも「新しい発見だった」という反応を貰えたということ、自分の経験を話すことで喜んでくれる人が居る。
そんな新しい経験を積んでいく毎に苦しい思い出が他の人の役に立つ引き出しに変わり、お金まで頂ける経験というものに変わっていき、やりがいというものを感じることが出来るようになりました。

資格も経験も何もないお先真っ暗だと思っていた私が「経験専門家」というものに触れて少し希望を持てるようになりました。
苦しみの輪廻に囚われて希望が持てなかった時間を私は知っています。今そうして苦しんでいる方がいて私の経験が役立つのなら惜しみなく提供します。
「経験専門家」というものになることが出来た私は幸運だったでしょう。すべてに絶望していた私が今こうして人のために働き、少し希望の様なものまで持っている、暗い気持ちに押さえつけられていただけでいろいろな可能性があったのかもとも思えるようになりました。
是非今悩んでいる方にも同じような、またより良い経験をしてほしい。そんな気持ちで経験専門家として働いています。
気持ちがわかる人に居てほしい、当事者の気持ちがわからない。そんな時はぜひ経験専門家を呼んでみてくださいね。

 

・おわりに

素敵な支援員さん達に出会えたこと、今こうして経験専門家として動けているという事。こんな私は幸運だと思います。
しかしながらひきこもっている当時に気持ちを分かってくれる人に出会えたならば当時あんなにも悩むこともなかったのかもとも思うのです。
欲しいときに手が届く、相談できる。そういった気楽な人になれるよう、私が貰った幸運を皆さんにバトンタッチできるようにこれからも頑張っていきたいと思います。

...と書いてるうちに筆が乗ってきて文量が多くなってしまいましたね…今回はここまでにしましょう。
次回のテーマは「好きなこと」再来週またお会いできると嬉しいです。それでは!

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