経験専門家の成長日誌「あしあと」2歩目

2023年11月10日

今回の閲覧難易度は…? ★★☆☆☆

目次
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・はじめに
・空っぽの時間
・真夜中の出会い
・すきな「コト」「モノ」を見つけてみるということ
・「好きを通じて担当Oに起きた変化」
・おわりに ~次回の予定~

・はじめに...

こんにちは、コラム担当の担当Oです。
今回のテーマは「好きなこと」！皆さんは好きな事、夢中になれる事はありますか？ひきこもっていた頃の視点から「好きなこと」についてお話できればと思います。少し長い文章になってしまったので飲み物やお菓子と一緒に気楽な形で読んでくださいね。

引きこもっていた当初、私はいったい何が好きだったのか、思い出そうとしても思い出すことが出来ませんでした。
私の人生の中で一番記憶に残っている時期にも関わらず、です。
今考えればその時の私は“悲しみ、怒り、憎しみ…”そんな暗い感情に支配されていて、何かを楽しんでいる余裕などなかったのだと、そう思います。
定期的に襲い掛かる感情の波にもみくちゃにされ、波が引くと空っぽの心で虚空を見つめる。そんな毎日でした。

・真夜中の出会い

そんな日々の中である新しい物との出会いがあったのです。
ある日の夜中、ゲームに飽きた私はただ何となくテレビを付けました。
そのテレビはアニメを放送していました。
当時、平日の夕方に放送されていたアニメを見て育った私は、深夜帯に放送している所謂大人向けのアニメがあるということをその時初めて知ったのです。
そこに映っていたのはキャラクターがただ学園生活を楽しむという内容の“日常系”と呼ばれるもので最初は頭の中が「？」でした。しかし目を離すことが出来なくなっていました。
私にとって学校というのはただ私を苦しめる場所という認識で、画面の中で楽しそうに談笑したり部活動をしている姿を見て「自分がいままでどれだけ苦しい場所にいたのか」ということを理解し、涙しました。
それからは夢中で自分が学校で体験できなかったことを画面を通じて追体験していきました。

・好きな「モノ」「コト」を見つけてみるということ

一旦現在に戻って今皆さんに好きなものはあるでしょうか？
先に述べた通り私は暗い気持ちに支配されていて何をする気力も浮かなくなっていました。そんな時に“私は”アニメというものに触れて心の中に新しいカタチが生まれ、ただの繰り返しだった毎日に楽しみが生まれました。
「ひきこもり」という状態、言葉に好意的な印象を持つ方というのは少ないと思います。そのことを他の人と共有する…簡単な事ではないと思います。
一人で悩む時間というものはとても大事なものだと思います。
私もずっと悩んできました。そんな中で今回皆さんに伝えたいのは
「好きな事を通じて視野も広がった。」ということです。
自分と向き合うのは大事です、でも自分と向き合い続けても答えが出ないときや、自分が悪かったと追い詰めてしまうことがあると思います。
そんな時に何か『好きな事』があると外からの情報が入ってくることによって、自分への向き合い方に変化が起きたり、興味が外側に向くことで一歩踏み出す勇気になったりと新しい風が入ってきます。
もしもこのコラムを読んでいる方の中で好きなものがない、好きなものの事を考えられないという方が居ましたら一度“ひきこもりだから”という形から外れて自分の好きなものについて考えてみてください。自分の知らぬ間に何歩も進めてしまうかもしれません。
好きなものがあるよ！という方はそれを大事にしてあげてください。きっと心強い味方になってくれます。

・「好き」を通じて担当Oに起きた変化

さて、私の話に戻りましょう…
アニメを通して作品を好きになった私は原作漫画や他の作品にも興味を持つようになりました。そしてなんとある日、原作本を買いに行くことにしたのです。
好きな事がなければあり得なかったことでしょう。好きな事があったからこそ動いてみようと思いました。が、やっぱり怖いものは怖かったです。
店内放送で「～私服警官巡回中～」と流れたときは自分が泥棒に見えないようにと逆に怪しく動いてしまったりと、順風満帆にはいきませんでした。でも、頑張っただけあっていろんな作品との出会いがあったり、店員さんも普通に対応してくれたりとで、自分の好きが広がると共に他の人に対する恐怖の様なものに対して新しい気づきがあったりと好きに付随していろいろなおまけを貰うことが出来たのです。
時間が経ってアニメは見る時間が取れなくなってしまいましたが、私が例のアニメを見てから何年も変わらずその作品を読ませてもらっています。
またその作品がきっかけでいろんな作品に触れることが出来ました。そして漫画とはいえ本を読んだことで文章力が鍛えられ、こうしてコラムを任せてもらえるまでになりました。
私はアニメや漫画というものを好きになって、それに助けてもらいました。皆さんはそれぞれ違うものを好きになるかと思います。

幸いにもこの国には海外に誇ることができるたくさんのエンターテイメントがあります。ぜひ皆さんにも好きなものを見つけて、心に新しい風を入れてくれると嬉しいです。
もし、自分が好きなものがわからないなどで悩んでしまったら、『相談できそうな人』はこのことをテーマに相談してみても良いかもしれませんね。