経験専門家の成長日誌 「あしあと」8歩目 【後編】
経験専門家の成長日誌「あしあと」8歩目
今回の閲覧難易度は…? ★★★☆☆
目次
はじめに
どんなことが怖いの?
色々な捉え方
新しい捉え方 / おわりに
はじめに
皆さんこんにちは、コラム担当のOです。
今回は前回の続きをお送りしたいと思います。
自分の考えと周りの方々の考え方の違いが判明します!それではどうぞ…
………
……
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どんなことが怖いの?
ということで私は電話よりは対面の方が話せるのです。
そのことをカウンセラーの方や支援員の皆さんに話すと、よく「顔見えないから電話の方が楽じゃないの?」と言われます。心理に携わっている方々がそんなことを言うので私特有なのかもしれません。皆さんはどうでしょうか?
私にとっては全く逆で、電話というものは手りゅう弾でキャッチボールをしているようなものなのです。
電話の向こうの方から投げかけられる言葉(手りゅう弾)…相手の身振り手振りが見えない分素早くお返事(投げ返す)しないと爆発してしまうかもしれません。
そのため私は「すぐに返事をする」ということに固執しがちで、見当違いの事を言って自爆したり、よく考えずに投げ返した言葉(手りゅう弾)が相手を傷つけていないか...と、相手の顔が見えないからこそ、あり得るかもしれない可能性に恐怖してしまうのです。
他の人からの評価を気にするあまり空回りしてしまい、逆に評価を落とすような行動をしてしまいがちな電話…自分でもそれがわかっているから電話というものに苦手意識があるのだと思います。
色々な捉え方
このような私の意見とは逆に、顔が見えるから…いろんな情報が一気に来るから…対面での会話が苦手という方もいると思います。
というか自分も実際そうでした。電話と対面を両方してみた結果、まだ対面での会話の方が楽だったということだけの話なのです。
なので最初にあった支援員の方々の言葉というものも「私」(ひきこもりの視点)と違うというわけではなく、そのときどきの状況で捉え方、感じ取り方は全く変わってくるのだと思っています。
電話一つとっても、「私」(ひきこもり)と(所謂)普通の人との間では感じ方に隔たりがあるということを改めて感じさせられる出来事でした。
今回このコラムを書いていて、改善するかしないかは別として今まで「もやもや」していた「どうして電話に苦手意識があるのか」に気づけ、少し気持ちが楽になれました。
新しい捉え方 / おわりに
漠然と電話が苦手と感じるよりも、『こんな経緯で電話が苦手な自分がいる』と理解できれば「こうすれば混乱しないな」 「"いま"慌ててるな」と自分を理解してあげられ、今まで手榴弾に見えていたものが別のものに見える"余裕"が出来て来るのではないかと思います。
一朝一夕で身に着けられるものではないとは思いますが、答えを見つけられたのは大きいと感じます。もしこの悩みがあっという間に解決するようならば、私は「成長日誌」は書いていなかったのではないでしょうか。
~どうしても分からない問題が出てきたときは答えを見てから解き方を考える~
↑こんなアプローチの仕方もありなのではないでしょうか!?
成長日誌が書けなくなる。そんな日に向かって少しづつ自分なりの解き方を見つけられるよう頑張っていきますね!
…(電話相談に電話した時もしかしたら私が出るかもしれません…その時はこんな奴でも頑張ってるんだと生暖かい目で見ていただけると嬉しいなと思います。)
ということで、最後に何か聞こえた気もしますが今回のテーマはここでおしまいです!
今回は皆さんに何かを投げるという形ではなかったですがこの話の中で何か見つかることがありましたか?何か引っかかるものがありましたら嬉しいです!
「電話が苦手」これで終わる一言を深くまで掘り下げてみると自分の事が見えてきました。何か皆さんにとってのきっかけになれば私は嬉しいです。
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