経験専門家の成長日誌「あしあと」 番外編 3
経験専門家の成長日誌「あしあと」番外編
今回の閲覧難易度は…? ★★★★☆
目次
ご挨拶・私が思う「ひきこもるまで」
皆さんこんにちは!コラム担当Oです!
今回は久々の『番外編』です。
今回お話しするテーマは「ひきこもりそうな貴方へ」です!
今まで私がどのようにひきこもっていったのか、ひきこもった後どうしていったかという事に注目してきました。
以前にも言ったかもしれませんが、ひきこもりというものは突発性の物ではないと私は考えています。普段の生活、人間関係で積もっていったストレス、不安が抑えきれなくなった時”一つの手段”としてひきこもるという選択を取ると思っています。
いくつかの選択肢
このコラムは基本的には「今現在ひきこもっている方」に向けて執筆させていただいていますが、その中には「今現在ひきこもっていないけど“今の苦しみ”が続けばひきこもってしまいそう」という様な方もいらっしゃるかもしれません。
私はそんな状況をひきこもり予備軍と呼んでいるのですが、実は私もそんな状況の時がありました。
私はそんな状況の時に一人ですべてを抱え込んでしまったことでひきこもってしまったと思っています。
そんな昔の自分を今見返すと間違った選択肢を選んでいた部分が沢山あったと思い起こされます。(選ばざるを得ない程追い込まれていたという側面もありますが…)
私は主に学校での生活、人間関係に追い詰められてひきこもったのですが、その際私は「我慢する」という選択肢を取っていました。というのも今我慢すればいつか悩みは晴れると感じていたからです。ですが我慢していても中々いい方向には向かってくれませんでした。
その際に私にはいくつかの選択肢がありました。
① このまま我慢する
② スクールカウンセラーに相談する。
③ 学校から案内された相談窓口に相談してみる。(いじめ相談のカード)
④ 知り合い、家族に相談する。
ですがその頃の私には相談して何かが変わるとは思えませんでした。そのため私は①の選択肢を取らざるを得なかったのです。
未来の自分から過去の自分へひとこと
少し時間は飛んでひきこもりになった私。そして今社会とのかかわりを再度持つようになって当時の事を思い返すと、当時の自分は考え方が凝り固まっていたなとも思えるのです。
と、いうのも当時は「自分の苦しみが分かるのは自分だけだ」と感じていたのです。
今でも根本的な部分は変わっていないとは思うのですが、一つ変わったのは自分以外の「意見」は聞いてみてもいいんじゃないか?という事です。
当時の自分は【相談】=【相談員のいう事を聞かなければならない】といった考え方に囚われていたと思います。
自分としては悩んでいる事に関しては小さくしておきたかったんです。
でも相談するっていう事は自分で事を大きくして騒ぎ立てているような、そんな印象がありました。つまり頭の中の容量を“悩み”で埋めたくなかったのです。
そんな自分に対して今思うのは「考えすぎかも」という事です。
私は良くグラスに例えるのですが、我慢を続けているというのはグラスに水を注ぎ続けているようなもの。水を抜くことが出来なければいつかあふれ出してしまうでしょう。
そうなってしまえばあふれ出した感情に心は壊れてしまうでしょう。
上に書いた通り私は相談に対してあまり良い印象を持っていませんでした。相談することによってグラスに注がれる水の量が増えるとしか思っていなかったからです。
私はそうして一度心が壊れました。
そうなってから相談というものに触れたのですが、実際に受けてみると印象は随分と違うものだったのです。
じゃあ相談って実際どんな感じなの?
実際に相談を受けてみてまず思ったのは、相談内容が無くてもいいんだという事です。
「何を言っているんだ」と思われるかもしれませんが、「例えばよくわからないけど不安」
そんな相談内容でもいいんです。そういう話でも相談員さんが一緒に考えてくれたりしました。
そういったあいまいな話でも、話をしているだけで気持ちが楽になったり、あるいは話の中から自分では気が付けないキーワードを拾ってくれたり…
【相談=答えではない】
という事を皆さんに伝えておきたいです。
(答えが欲しい場合は希望に沿ってお話ししてくれますよ)
「日々過ごしていくのに必死で視野が狭くなってしまった。」「自分にはこの道しかないと思う」そんな風に一本道を“進まざるを得なくなってしまった”方には是非一度相談をして新しい選択肢を見つけてもらえると嬉しいです。
ひきこもりっていうのは自分を守るための防衛反応と私は良く言います。
頑張って頑張ってそれでもどうしようもなくて…
最後の砦として、誰にも攻撃されない、干渉されない場所に逃げ込むんだと。
私はこの道を選ぶことが出来たというのは褒めていいものだと思います。
最後の最後何とか踏ん張って自分を守ることが出来たのですから。
ですが一方で、ひきこもりになってしまうともう全部が怖くなってしまいます。
動き出すのに莫大なエネルギーが必要になります。
「このままだとひきこもりそう」と思っている方には少し勇気を出して相談だったり医療等で自分の気持ちのデトックスをして頂けると嬉しいな。と自分の様に苦しむ人を見たくない元ひきこもりは思います。
おわりに
という事でなんか相談の押し売りみたいな形になってしまいました…
少し反省してます…でも一人で何もかも背負い続けるっていうのは本当に辛かったし気持ちが持ちませんでした。
相談すると言っても相談員の方が100%自分の気持ちを汲み取ってくれるかと言えばそうではありません。でもだからこそいい意味で気持ちを吐き捨てられたり、相談員の意見を全肯定しなくてよかったり感情のバランスを取るという意味で相談するっていうのは“自分の役に立ちました。”「頑張らないように頑張る」その一つの選択肢としての「相談」考えてみてもいいかもしれません。
そんなことを言いながらまだ私は喋り足りません…!
今回は久々に次回予告の復活です!
次回は相談ではない私が気持ちを落ち着かせる。グラスの水を抜くために行っていた奇行をご紹介できればと思います!(おふざけ回になるかもしれません)
ではでは、また二週間後にお会いしましょう!