経験専門家の成長日誌「あしあと」#34「生活リズム」
経験専門家の「あしあと」~墨田区ひきこもりコラム#34「生活リズム」
目次
1.生活リズム
2.質疑応答の内容
3.特に伝えたいこと
4.おわりに
1.生活リズム
こんにちは。コラム担当Kです。
先日、「生活リズム」について質問を受け、回答する機会がありまして、改めて、自分のひきこもり時代の生活リズムについて考えることになりました。
今回は、それを共有しつつ、改めて保護者の皆様へ、当事者の考えや感覚をお伝えできればいいなと思っています。
よろしくお願いします。
…それでは、一旦以下「質疑応答」の内容掲載します。
2.質疑応答の内容
①そもそも生活リズム乱れていたか
どんな状態?
・乱れていた。時期によってばらつきはあるが、昼夜逆転が多かった。
・そもそも症状で眠れない時期、不安になって将来のことなど調べものしたり書いたりしているうちに遅くなって悪循環になっていた時期、作品に熱中して遅くまで観ていた時期など、いろいろな理由があった。
・直そうと(目覚ましの仕方など)何度も試みては失敗していた。
時期は?
・大体どの時期も乱れていた。ただ、意外とひきこもり当初よりも、始まって2年3年経ってからの方がより遅くなっていた気がする。
・社会に接する場面が少しずつ増えて、不安が増して、調べものにはまってしまう、というループがあったのかもしれない。
②どうやってリズムを整えたの?何かきっかけがあれば知りたい
・一時的に整っては元に戻る、ということが繰り返されていた気がする。
・整うのは、「支援機関に繋がった時期」「資格取得のための実習に参加していた時期」「友人とよく会うようになった時期」など。
・あとは、「目覚ましを同じ時間に鳴らす」「寝る長さを固定して、その時間に合わせて目覚ましを鳴らして、それ以上遅くならないようにする」など、何かしら工夫をしたら、その後しばらくは整っていた気がする。
・ただ、この方法がきっかけで完全に整った、というのはなかった。根本的に整った、ということは一度もない気がする。よく考えたら大学生の頃から遅かった。
③その時期に親にしてもらいたかったこと、やってもらって嬉しかったこと、これは嫌だなと思っていたこと
してもらいたかったこと
→アラームが鳴った後に話しかけられる(毎日ではなく、何か話したいこと聞きたいことがあったときに)。
→どうしたら起きれるか、ただアイディアを出し合う。
嬉しかったこと
→遅く起きても(一言言われつつも)だいたいいつもと変わらない態度だった。
嫌だなと思っていたこと
→数日間、口をきかなくなること(リビングにいることさえ不安になってしまい、申し訳なさもあり悪循環に)。
3.特に伝えたいこと
…いかがでしょうか。
もちろん、これは数多いる当事者・経験者のうちの一人の場合に過ぎないことですが。
ただ、そういう一人の意見も、掘り下げていけば、なにか本質的なことが見えてくるのではないかとも思います。
重要な点をいくつか挙げてみましょう。
👉2,3年経ってから、エネルギーが溜まってきてからの方が昼夜逆転してしまっていたというのは、もしかしたら意外かもしれません。
ただ、動きたい叶えたいと焦って、かえって悪循環になってしまうというのは、私に限らず、あらゆる人、あらゆる場面であり得るのではないかと思います。
昼夜逆転ということに関して、ただ否定したり分からないと思うのではなく、そこにある背景も含めて、ぜひ知っていただきたいと思います。
👉ひきこもり渦中にあって、いかに「安定している」(家の中、態度、空気)ということが大切か、ということを思います。
起きられないことで家の空気が悪くなったとき、リビングにいるのもつらく、部屋にこもってしまっていたのを思い出します。
散歩も出来ず、眠りが悪くなり、さらに起きられなくなる。
かえって状態が悪くなってしまったわけです。
逆に、一定の態度でいてくれたときは、ものすごくこちらとしては安心しました。
ただでさえ、自分なりのゆっくりしたペースではあれ、変わろうと思考錯誤している最中でしたので、この違いは本当に大きかったな、と思います。
もちろん、親である前に人間ですから、感情を出すこともあると思います。
(親だから)我慢しろ、と言いたいわけではありません。
ただその場合も、一方的な仕方ではなく、あくまで安心できる形で話ができたら、と思います。
例えば、ただ「体調を心配する気持ち」として伝える。
お互いに(押し付けではなく)ただアイディアを出し合う、など個人的には好きです。
とにかく、何事も「安心」「安定」「一定」が大事だな、と私は思います。
4.おわりに
個人的にも、こうして振り返る機会を得られるのは、うれしいことです。
生活リズムに限らず、こうして自分の感覚を保護者の方などへ向けてお伝えするのは、これからもしたいです。
何か要望などあれば、ぜひお伝えいただければと思います。
それでは、また次回!
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