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経験専門家の成長日誌「あしあと」3歩目

今回の閲覧難易度は…? ☆☆☆☆

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・はじめに
・そもそも講演会ってどんな感じ?【序章】/【本編】
・助けて!墨田区の偉い人!
・いつもとは少し違う支援
・答えではなく選択肢
・経験専門家も救われる?
・おわりに

・はじめに...

 

こんにちは、コラム担当の担当Oです。
このコラムを書いているのは夏の終わり、セミの鳴き声がだんだん少なくなって少し物悲しくなっています。
そんな中のテーマは、夏真っ盛りの時出来事。【現地レポ!講演会!】です。
ひきこもりで悩んでいる方にとって、興味が湧いたとしても中々現地に足を運ぶのはハードルが高い…そんな方々に向けて今回のコラムを綴っていこうと思います。

 

・そもそも講演会ってどんな感じ?【序章】

 

今回講演会を行わせてもらったのは、墨田区社会福祉協議会さんが主催する
【地域福祉プラットフォーム 事業報告会】に付随して行われた【地域生活課題講座『ひきこもり支援をともに考える』】という講座内でした。本所、京島、八広、各地域プラットフォームにて1回ずつ行われた今回の講演会、同じテーマで始めた講演会でしたが。地域によってさまざまな方向に分岐していきました。
いったいどんな講演だったのか、分岐するとはいったいどんなことなのか。
講演する側から見た講演会の様子を今回書いていければと思います。

 

・そもそも講演会ってどんな感じ?【本編】

 

いきなり飛んで講演会開始時からお話を始めていきたいと思います。
まず最初に皆さんの手元にA3サイズの資料が配られました。講演会は1時間15分を予定していたのですが、とてもじゃないけどもその時間その資料で話すのは無理だろうという文量でした。(文量少なくて)
というのも、今回は「双方向の講演会」という形でお話をするということになっていて、資料に沿って講演するというよりも、資料を話のきっかけに、そこから出てきた参加者の皆さんの疑問などについて話していく。という流動性のある講演会を目指したためでした。

 

・助けて!墨田区の偉い人!

 

講演会が始まって資料の解説が終わり参加者の皆さんに「質問等ありますか」と話を投げかける場面がありました。発言する場合はマイクを持って話さないといけない。ということもあったのかもしれません、やはり中々話し出すというのは勇気がいることで少しの間沈黙が続くことになりました。

そこに現れた救世主!今だから言える彼は墨田区職員!

彼は経験専門家である私に対して「どうして引きこもりになったのか、きっかけは何だったのか」と問いかけてくれました。
その質問に対して私は事実をありのまま話すことで答えました。
このやり取りが起爆剤だったのでしょうか。参加者さんからの声がぽつぽつと挙がるようになっていました。実際にどんなお話があったかはお話しできませんが、第三者が関わることで今まで見えてこなかった選択肢が見えたり、なかなか聞くことが出来ない「ひきこもり本人」の生の声で認識の違いが浮き彫りになったりと、双方向の講演会だからこその“気づき”というものを持ち帰ってもらえたのではないかと思います。

 

・いつもとは少し違う支援


そんな講演会が他の支援と違うと私が思ったこと、それは年齢の違う経験専門家が同席していたということです。私が他の場所で経験専門家として活動するときは基本的に心理師さんと経験専門家という形で、経験専門家が多数いることがあまりありません。
私は今年25歳ということで比較的最近のひきこもりの気持ち、また比較的短期間で社会復帰を果たした(私は社会復帰できたとは思っていないのですが…泣)
人間としての経験しか話すことが出来ません。
そんな中今回の講演会に来ていただいたもう一人の経験専門家は私よりも長い年数ひきこもりとして悩んでいらっしゃる方で、“ひきこもり”というものに理解がなかった時代の事などなど…私では知り得ない過去の現状等、私の経験の及ばない、高齢期のひきこもりというものについてお話をしていただけました。

 

・答えではなく選択肢
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違う経験を経てきた経験専門家が集った今回の講演会では、一方向の視点だけでは見えてこない点が次々と出てきて、他支援では味わえない形の多様性というものが出てきたと思います。
私たちはHP上にもあるオープンダイヤローグという形を大事にしていて“答え”というものに執着していません。
その代わりに大事にしているのが“多様性”なんです。“支援者目線の”答えを出すこと自体はできるのかもしれません。しかし頑張って頑張ってそれでもその“答え”に辿り着けなかったときはもう動けなくなってしまうと私は思います。
だから私たちは“答え”を提示しません。その代わりが先に述べた多様性で選択肢です。沢山の意見の中から自分に合う方法、「これならできるかも」というものを見つけてもらい、押し付けではない“自分で決めた方法“で心理師さんと一緒に未来に向けて進んでいく。
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今回は講演会ということで本来のオープンダイヤローグを利用した支援というものではありませんでしたが、形というものを示すことはできたのではないかと思っています。
というのも本所・八広・京島それぞれの場所でそれぞれ活発な意見交換が行われたからです。テーマや配布物は3か所とも同じでした、しかしながら双方向の講演ということで参加者の発言に複数の視点から複数の話が返ってくることで「そうなんだ」で終わらずに自分の気持ちに向き合うことが出来たのかもしれません。
沢山の方から言葉を頂きました。最初話し出せなかった方も話すことが出来、誰にとっても“押し付けではない、TakeFree”の講演会にできたと思っています。

 

・経験専門家も救われる?

 

私は経験専門家としてお話をすることに対して当時自信がありませんでした「自分の暗い話をすることでより苦しめるのではないだろうか」と恐る恐る話をしていましたが今回の講演会を通して「自分の意見で皆さんの心の見えない所が照らされた」と私自身も救われたのです。
私は過去いじめからのひきこもりを経験しているということで、皆さん私に話を聞くのに恐縮されていたりするのですが、今回の講演会で【聞いて気づきを得てもらうことで】私も救われることが分かりました。もし私を現地で見かけることがあれば遠慮なくお話ししてみてくださいね。

・おわりに

 

かなりの長文になった今回、裏の話をすると数日にかけてこの文章を書かせてもらいました。ちゃんと文章になっているかとっても不安です。
でも書くことに疲れたので講演会というテーマは終わり!書きたいことが出てきたら別の回に書きます!

次回のテーマは【コラムに至るまで】次回はもう少し楽な感じで書きます…(笑)お楽しみにしないで待っててくださいね!

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