【7/29 公開】経験専門家の成長日誌 「あしあと」9歩目
経験専門家の成長日誌「あしあと」9歩目
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目次
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・はじめに/どんなことを聞くの?
・担当Oの場合
・ヤリミズさんの場合
・匿名さんの場合
・と、いうことで.../おわりに
はじめに/どんなことを聞くの?
皆さんこんにちはコラム担当、担当Oです。
前回足跡の方で“普通”に悩んでいた私の事についてお話してきました。
今回はあしあとの方でも“普通”について掘り下げて行けたらと思います。
私は小さなグループの中での普通に馴染めず孤立していったという経緯があるのですが、それって自分だけなのか?と思うこともあるのです。
私は物心つく前から東京で暮らしているので、他の地域の事についてあまり知りませんでした。
ひきこもる前だったとは思うのですが大阪のUSJに遊びに行ったとき驚いたのを今でも思い出します。
周りから聞こえてくるのは関西弁や外国語などなど…聞きなれない言葉ばかり。
東京での事や標準語が普通だった私にとって関西はまるで異世界の様でした。(悪い意味ではなく)
地域や人によって“普通”というものは容易に変わるということ、そして自分の普通にこだわりすぎるのが本当に正しいのか?と私は思い今回支援員の皆さんに、他の地域に行ってみて驚いたこと、今まで普通だと思っていたことが普通じゃなかった時のこと等…
インタビュー形式で伺ってきました!
色々な普通をのぞき見してみましょう…
-Case1.担当Oの場合-
まずは最初に言い出しっぺの私から行きましょう…
私は東京で育ったということもあり、あまり大きな違いというものはありませんでした。
そんな中で一つ思い浮かんだのは電車の椅子の座り方です。
私が利用する路線は7人掛けのロングシートがあり、私が利用する駅では座席にはまだ余裕があるという状況なのです。
【人〇〇〇〇〇人】
という座席の両端に既に人が座っている場合皆さんはどこに座るでしょうか?私は
【人〇●〇●○人】(●=座る場所) *1
と一座席分開けて座るのですが、周りを見てみると
【人○○●○○人】(●=座る場所) *2
と座る方も多いようでした。
私としてはより多くの方が狭い思いをしないで済む*1の座り方が当たり前で*2の座り方をされている座席には気持ち的に座りにくかったのです。
そのことを家族に話すと「間が広いほどいいじゃん」と返されました。
私は「自分勝手だな」とも思いましたが、自分にとっての当たり前が世間にとっての当たり前ではないと意識的に感じました。
これが私の中で自分と他人の普通が違っていると印象に残った出来事です。
-Case2.ヤリミズさんの場合-
当コラムでは初登場!トップページでも紹介されているヤリミズさんにお話を伺ってきました。
ヤリミズさんが自分と他人での普通が違うと思った出来事は
“情報処理”だそうです!
その例えに上げてくださったのが、テレビや映像作品を見ているときの出来事。
ヤリミズさんは「ながら作業、マルチタスク」が好きで、映像作品等を見るとき一緒に何か他の作業も一緒にして時間を有効的に使いたいんだそうです。
でもその場に居合わせた方からは理解してもらえなかったとのこと…
正直言えば担当Oも映像作品はじっくりと見たい派なのでヤリミズさんのお話を聞いて驚いたのが正直でした。「よくそんなに情報処理が出来るなー…」と。
ヤリミズさんも「一つの事に集中できるのは凄い」と言っていて聞いているだけでも人によって感覚は違うんだと感じることが出来ました。
-Case3.匿名希望さんの場合-
そしてもう一人、同じ事務所で働いている方にもお話を伺うことが出来ました。
その方は昔にアメリカに住んでいた時期があったそうで、そこでの生活というものが日本とはどこか違ったそうなんです。
例えば道を歩いていて、向こう側から人が歩いてきたとき。
皆さんはその歩いてきた人と目が合ってなんだか気まずくなった経験がありますでしょうか?
日本だとお互い気まずく目を背けたりしますが、アメリカだと「Hi! ,Hello!」笑顔と一緒に気軽に話しかけられるそうで、初対面の人と知人で特段接し方は変わらないそうなんです。特にお子さん連れの方に対しては大変親切にしてくれるそうで、それが日常、普通の事だといいます。
また学校の形も日本とは少し違うそうです。
日本では勉強をするためにはやはり学校に通うという事が普通なのではないでしょうか。
アメリカでは学校に通って勉強する以外にもホームスクーリングといったお家で家族に勉強を教えてもらう方法があるそうです。
勝手なイメージでみんな黄色いスクールバスで登校していると思っていた私には衝撃でした。
そんな日本とは勝手が大きく違うアメリカで暮らすことになった匿名さんですが、その“普通”の違いという物を「いいな」とそこまで悩まずに受け入れることが出来たそうで、また楽になれたと楽しげにお話を聞かせてもらいました。
私は匿名さんのお話を聞いていて匿名さんは日本とアメリカの“普通”の違いに気づくことが出来たという事。そしてその違いを自分の中で受け止められた。だからこそアメリカで過ごした時間が楽しい物になったのかもしれないと感じ、そんな風に自分もできたら楽だろうな~と、少しうらやましく思いながら聞いていました。
と、いうことで.../おわりに
こうしていろいろな方にお話を聞いていると、いかに自分が狭い世界に住んでいたと実感させられます。沢山の人の“普通”に触れることで「こんな自分でいてもいいんだ」と今まで見えてこなかった自分というものが見えてくるかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか、皆さんそれぞれの普通を覗き見る事が出来たのではないでしょうか?
もし今“普通になりたい”と悩んでいる方が読んでくれているのでしたら、一度立ち止まって自分にとっての普通について考えてみてもいいかもしれませんね。(楽しい作業ではないと思うので無理しないでね!)
不定期ではありますが今後も「すみ家」関係者の方や担当Oの身の回りの方々にインタビューをしていきたいと思いますので、よろしければまたご覧くださいね!
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