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経験専門家の成長日誌「あしあと」16歩目

経験専門家の成長日誌「あしあと」16歩目

今回の閲覧難易度は…? ★★☆☆☆

 

皆さんこんにちはコラム担当、担当Oです。

実は私は本所で開催されている家族会に参加させてもらっていて、ひきこもりの視点で参加するということをしているのですが、いつも注意されることがあります。

それは「気を使うな」です。

担当Oの話にはなりますが少しばかりお付き合いください…

 

 

 

まず普通のお宅がどのような形なのかは私には分からないのですが、私の家庭というのは喧嘩が多いです。私から見れば本当にくだらないことで大喧嘩をします。

私はそれを止めることが多い…止めざるを得ないのですが、その時喧嘩両成敗というか仲裁というか、なだめる事が多いです。

 

そしてもう一つ私がひきこもりになる前のお話…

絶賛いじめられ中の私は自分を守るためだったのでしょうか、いじめっ子のご機嫌取りをしていました。彼らの機嫌が良いと虐めが止まったからです。

当時は自ら彼らの理想のおもちゃになるよう自ら行動していました。

 

前にもお話したことがあるかもしれませんが私にとって学校とは自らいじめられに行くための場所、そんな場所で少しでも生活しやすくするための処世術が、機嫌取りでした。

助けが望めなかった私にとって、当時それが一番の解決法だと思っていました。思わなければやっていけなかったのかもしれません。

そして家に帰っても家族の爆弾が爆発しないように気遣う日々。気を使うというものは私の生活の一部となっていきました。

 

そして現在、私はいじめから解放されて経験専門家として活動させていただいている訳ですが、この習慣というものは『経験専門家』という役割を担う上でのハンデになっていました。

経験専門家というものはひきこもり当事者の皆さんの立場で発言をしなければなりません。立場上ご家族に向けて発言することが多いのですが、親視点から見れば受け入れがたい発言をしなければならない事も多々あります。その時に私は無意識下にて本音をオブラートに包んで話してしまうことが多いようです。

相手を極力刺激しないように動くという、自分の奥底まで染みついた処世術。

しかし『家族会』という場では当事者のダイレクトな声が聞きたいわけでオブラートに包んだ発言をするということは褒められたことではないのです。

 

少し裏話ですが家族会後、支援者一同で家族会の反省会の様なものを行うのですが、そこでいつも「あれは要らない」と注意を受けます。

それこそが本音の周りに付け加えられるオブラート。自分自身が嫌われないように保険をかけた言葉なのです。

頭ではわかっていても染みついた話し方の癖を抜くのはなかなか難しく、本音で話すということがどれだけ難しいのか改めて認識させられます。

自分の過去を話すことに抵抗がなくなってきた私でもここまで苦労するのであれば、今現在悩んでいる皆さんはどれだけ気持ちを伝えるのが難しいのか感じさせられます。

 

この処世術との付き合い方はこれから考えていかないといけない課題になると思います。

またこの続きをこの場で話せることを楽しみにして今回は終わりにしたいと思います。

 

 

今回はコラムを書いていて妙な違和感を感じていました。もしかするととんでもなく読みにくい文章になっているかもしれません。不安だ…

拙い文章ではありましたがよろしければ次回もお付き合いくださいね!👋

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